SONE美術学院卒の美大・芸大生に聞く
卒業生の体験談 2013
私が美大を目指したのは、小さい頃から絵が好きだったからという事と、好きなだけで終わらせず、しっかり勉強したいと思ったからです。
自分の絵がずっと好きでなくて、「もっと丁寧に描けるようになりたい」とか「なぜいつも失敗してしまうのだろう」などと悩んだりすることが多かったです。
けれど、先生がそんな私の絵の中にも良さがある事を教えて下さり、それがもっと活きるように努力し続けようと思う事ができました。
私は約4年SONE美で学びました。何回も落ちて、本当に不器用だし、大雑把で、合格への道のりは楽しいことばかりではなかったけれど、4年の間に培ったものを信じ、これからもっと成長していこう、と思っています。
「あきらめない」ことで得られる道があるということを伝えたいです。
小西由夏さん
金沢美術工芸大学
日本画専攻
- 自由学園高校卒
- 合格大学
- 金沢美術工芸大学
日本画専攻 - 沖縄県立芸術大学
美術工芸学部
美術学科絵画専攻
今までの実技経験を振り返ってみると、浮き沈みもけっこう激しく、苦しかった記憶しかない。
自分のこだわりも捨ててみると良いと思う。
道具の手入れはしっかりしておくと良いと思う。とくに大事だと思ったのは筆。
学科はやれば絶対上がる。自分は海外の画集の英文をせっせと訳していた。センター英文より簡単で、興味がある分はかどる。本を読むにしても熟読するクセをつけること。速く読めば良いというものではない。
やったらやった分だけ結果は返って来るので、どんどんやるべし!!
松岡円香さん
広島市立大学
日本画専攻
- 県立姫路工業高校卒
- 合格大学
- 広島市立大学
日本画専攻 - 女子美術大学
絵画科日本画
入試直前になるまで、他人と自分を比べることばかりしていて、焦っていました。
しかし、自分は自分、他人は他人と思える様になってきてからは、少しは良い作品が制作できるようになったと思います。
しておくと良いと思うことは、過去の作家の作品を見ること。まわりこみや空間をどう工夫しているかを見ると、デッサンの足しになると思います。僕の場合は版画がオススメです。
あとは体力をつけること。入試が近くなると、寒くなり外出しなくなるので、入試直前までに身体を動かすと良い。集中力がつくと思います。
しない方が良いと思うことは、宿題としてのクロッキーです。やらなければいけないというスタンスでクロッキーをしても無駄なので、描きたいから描くというスタンスでやる。
自虐的にならず、自惚れず、自分は自分。素直になって頑張って下さい!!
楠原領基さん
金沢美術工芸大学
製品デザイン専攻
- 県立明石高校卒
- 合格大学
- 金沢美術工芸大学
製品デザイン専攻
SONE美では「ムードを描く」「モチーフに近づく」ということで、受験のためのデッサンにとどまらない大きなものを学んだ。1日中モチベーションや緊張感を保つことは、変な慣れ合いのないSONE美の空間だからこそできた。SONE美の先生方と仲間達との偶然のような、
必然のような出会い、そして家族の支えがあったからこその1年だった。
センター試験対策はやっぱり大事。自分は隙あらば英語のCDを聞いていた。自分の好きな洋画でも、洋楽でも、CNNのニュースでも何でもいいので生きた英語を身につけると良いと思う。
暗記は、ドラマのようにいちいち出来事に感動しながら覚える(例えば日本史だったら教科書に書かれていない奥を少し知る)だけでだいぶ違うと思う。
1浪でも6浪でも10浪でも、鮮度が一番大事だと思うので、常にドキドキしていてほしいです。
善本裕香さん
多摩美術大学
プロダクトデザイン専攻
- 神戸海星女子学院高校卒
- 合格大学
- 金沢美術工芸大学
製品デザイン専攻 - 多摩美術大学
プロダクトデザイン専攻
テキスタイルデザイン専攻 - 武蔵野美術大学
空間演出デザイン学科
工芸工業デザイン学科
受験前は、とにかくがむしゃらに描いていました。どうしたら描けるんだろうと悩んだりもしたけど、そこで止まってしまわずに、とりあえず手を動かしてなんとか近づけることが一番発見もあるし、大切なことだと思いました。
なんとしてでもこの感じを伝える!という気持ちで描くと、結構言いたいことは伝わります。
「画面の中で見たことを再構築する」という言葉はなるほどと思いました。
講評の時は、自分に言われている気持ちで全員のを聞くと、本当に良い時間になります。
悩んだ時も、暗くなるよりはポジティブにしていた方が絶対良いと思います。
大学には進学するけれど、私はまだまだなので、みんなに負けないように必死にやっていこうと思います。
玉野有花さん
武蔵野美術大学
空間演出デザイン学科
- 県立加古川東高校卒
- 合格大学
- 武蔵野美術大学
空間演出デザイン学科
改めて思うのは、一つ一つの課題で、何かテーマを決めて、取り組むべきかなと思う。
ただ頑張って描く!だけじゃなくて、自分の弱点を少しは克服するようにするべきだったと思う。
あとはしっかり食べて寝ることが大事。夜更かしや、だらだらしたりしないこと。
学科は行き帰りの電車の中など、空いた時間に少しずつやろう。
浪人する人は、正直浪人したからといって絶対にめちゃくちゃ上達するとは限らないので、
自分自身がしっかりして、負けないように頑張ってください。
竹村祥吾さん
尾道市立大学
美術学科
- 県立生野高校卒
- 合格大学
- 尾道市立大学
美術学部デザイン専攻 - 京都造形芸術大学
情報デザインコース
自分の目標は、人を幸せにするデザイナーになり、世界を幸せにする人間になること。
絵はやればやるほどどんどん発見や興味がわいてくる。毎日同じアトリエ、鉛筆、筆、紙を使っていても、天気や時間が違えば見え方も感じ方も変わり、すっごくわくわくする。でもそれだけでは人を楽しませることはできなくて、人を楽しませられるだけの準備と努力が必要。
浪人生はどんどん体力が落ちるので、運動や息抜きをし、現役生に負けないような頑丈な身体と精神を養っておくと良い。
学科はちょっとだけでも毎日する事を決めてコツコツやっておいた方が良い。センター試験間近に焦って実技にひびかないように!
これからもっと自分に厳しく、気を引き締め、将来あの時頑張って良かったと思えるような大学生活を送りたい。
つまらない甘えや考えをすてて、自分のlimitをどんどん伸ばそう!!
濵本真梨子さん
愛知県立芸術大学
デザイン・工芸科
デザイン専攻
- 須磨学園高校卒
- 合格大学
- 愛知県立芸術大学
デザイン・工芸科
デザイン専攻
美術の道を選んだのは、子供の頃から絵を描くのが好きで、そのことを自然と職業にしたいと考えるようになったからです。自分の考えを形にしていける力をこれから鍛えていきたいと思っています。
実技経験を振り返り、しておくと良いと思う事は、1位楽しむ、2位向上心を忘れない、3位センター試験勉強です。
しない方が良いと思う事は、1位マイナスの事を考える、2位夜更かし、3位過度のテレビ・ゲーム・ケータイ・パソコン等です。
学科は、現役時代5割しか取れなかったのが浪人してから上がったので、さぼっている自覚にある人は今すぐ始めた方が絶対に良いと思います。
実技面だけでなく、人間性まで面倒を見てくれるSONE美は本当に良い所だと思うので、本気で頑張ってください。
僕も頑張ります。
高原龍彦さん
金沢美術工芸大学
視覚デザイン専攻
- 県立加古川西高校卒
- 合格大学
- 金沢美術工芸大学
視覚デザイン専攻 - 愛知県立芸術大学
デザイン専攻 - 武蔵野美術大学
視覚伝達デザイン学科
工芸工業デザイン学科
基礎デザイン学科
物を作る事が好きなので、もっと伝えたいと思い美術の道を選びました。今は『ことば』を『形』にすること、伝えることが目標です。
今までの実技経験を振り返ってみると、毎日その日その日の作品に向き合って、ぶつかってきたことで得られたものがあるんじゃないかと思います。自分でこれでもか!というくらい振りきってみることが大事。
後悔することのないように。
結果が出るまでは結果はわからないし、それから先もやることはあるはず。自分自身や周りを信じて、今はやるしかない!!
岡村早矢花さん
金沢美術工芸大学
視覚デザイン専攻
- 県立龍野高校卒
- 合格大学
- 金沢美術工芸大学
視覚デザイン専攻 - 尾道市立大学
美術学部デザイン専攻